ミュージアム

「フェニックス・モザイク」と「東洋学園史料室」文京区本郷

東洋学園大学と聞いて、「フェニックス・モザイク」がすぐに思い浮かぶ人は、あまりいないのではないだろうか。建築系の勉強をしたことがある人なら、知っているかもしれない。 名称を知らなくても、見たことがある人はいるのでは。なぜなら東京ドームから本…

本郷キャンパス内にある「東京大学総合研究博物館」文京区

東京大学、赤門が有名な、最も偏差値の高い大学。日本で1番優秀なという意味で、日本の最高学府と称されることがある。 しかし、この言い回しは間違いである。なぜなら、最高学府とは、最も高度な学問を修める学校のことであるから。 要するに、最高学府の意…

きけ「わだつみのこえ記念館」文京区本郷

『きけ わだつみのこえ』という本を知っているだろうか。第二次世界大戦で戦没した日本の学徒兵の遺書を集めた本である。 学徒兵とは、学校に籍を置きながら戦争に参加した兵。学徒出陣の人達である。昭和18年、それまで動員されていなかった大学生や専門学…

心を知る、文京区の「三菱史料館」へ

文京区の湯島にある「旧岩崎邸庭園」。訪れたことのある人もいるだろう。岩崎家の邸宅と庭が、公園として整備されている。 「岩崎家」といえば、三菱財閥の創業家にあたる。誰もが名を聞いたことのある「三菱」。三菱商事、三菱東京UFJ銀行、三菱重工業とい…

奇数月のみ開く、豊島区の「吉村順三記念ギャラリー」へ

ある日、目白周辺を散策していたところ。 とある看板が目にとまった。 「吉村順三」、分からない…。案内を見る限り、建築系の人のようだ。 どうやら展示は、はじまったばかり。これも何かの縁かと思い、中へ。 本日の訪問先 『吉村順三記念ギャラリー』 吉村…

豊島区「豊島ふくろう・みみずく資料館」へ、福を招く!

「ふくろう」、漢字で書くと「梟」。『ハリーポッター』でも登場したことのある鳥。ハトやカラスと違い、日常的に見かけることは少ない。 けれど、昔から福を呼ぶ鳥として親しまれていた。当て字になるが、「福老」や「不苦労」と表すことができるため。 そ…

現存する区内最古の木造洋風建築「豊島区立雑司が谷旧宣教師館」へ

雑司が谷周辺を散策していると。 旧宣教師館通りという名前の通りに出くわす。初めて訪れたものには、何があるのか分からない。たぶん宣教師館があったのだろうということぐらい。 宣教師館とは、宣教師が住んでいた家。宣教師、広義では宗教や思想を広める…

ツッコミ待ち?!豊島区南池袋にある「老眼めがね博物館」へ

メガネ女子、メガネ男子、伊達メガネなど、メガネが付く言葉は多い。そして、実際にメガネをかけている人もたくさんいるだろう。 知る人ぞ知る。メガネの面白いところが、豊島区の南池袋にある。 池袋駅からジュンク堂書店横。東通りに入り、少し歩く。 する…

使って保存の先駆け、豊島区の「自由学園明日館・講堂」へ

日本の一流ホテルである、帝国ホテル。設計したのは、アメリカの建築家であるライト。その人物と、弟子の遠藤新による建物が、自由学園の校舎である。 自由学園とは、クリスチャンであった羽仁夫妻により、1921年に女学校として設立された。従来の教育ではな…

中村屋サロンの中心人物「中村彝アトリエ記念館」新宿区下落合

東京に住んでいると、新宿中村屋へ1度は行ったことがないだろうか。知らない人のために、新宿中村屋は、1901年に創業した食品メーカーである。現在では、レストラン経営や中華まん・カレー販売など事業は多岐にわたる。 新宿中村屋に多くの芸術家が出入りす…

まことちゃんポストが目印「切手の博物館」豊島区目白

みなさん、1度ぐらい切手を集めたことはないだろうか。切手には、記念切手や図柄の美しい切手など様々な種類がある。いったい何種類あるのか分からないぐらいだ。 日本の切手だけでも、それだけ多くの数がある。では、外国の切手はどうなのだろうと気になる…

文京区「成瀬記念館」へ、日本女子大学目白キャンパス内

東京の三大女子大というと、どこの大学を想像するだろう。諸説あるが、「日本女子大学」「東京女子大学」「津田塾女子大学」 の3校を指すことが多い。 中でも「日本女子大学」は、日本で初めての女子大学である。創設者は成瀬仁蔵(なるせじんぞう)、キリス…

エではなく、ヱ!渋谷区「ヱビスビール記念館」へ

恵比寿駅を降りると聞こえてくる『第三の男』。ヱビスビールでお馴染みのあの曲である。 20歳以上の人なら、1度は飲んだことがあるだろう。そのヱビスビールのミュージアムが、もちろん恵比寿にある。 本日の訪問先 見学方法は、2種類 自由見学 エビスツアー…

記録文学とも称される、荒川区の「吉村昭記念文学館」へ

2011年3月11日に起きた「東日本大震災」。大きな揺れを経験した人にとっては、忘れられないもの。それによって発生した大津波を覚えている人も多いだろう。 当時話題になった小説『三陸海岸大津波』。なぜかというと、実際に発生したできごとと、類似する点…

荒川区「荒川ふるさと文化館」へ、図書館もあり

東京23区のひとつである、荒川区。西日暮里、町屋、南千住といった大きな駅が、区内にはある。また都電荒川線の始発である三ノ輪橋駅もそうである。 荒川区といえば、下町といった印象を持つ方が多いのではないだろうか。そして、多くの職人が住んでいるとい…

忠犬ハチ公の死後を知る、文京区の「東京大学農学資料館」へ

渋谷駅の忠犬ハチ公像。以前訪れた『渋谷区郷土博物館・文学館』では、生前のハチについて学んだ。〈その時の話は、こちら〉 ハチは、1935年に死んでいるのを発見された後どうなったのか。その答えを知っている人は少ないだろう。 当時とても人気があったた…

唯一の紅屋・伊勢半で学ぶ「紅ミュージアム」港区南青山

「口紅」使ったことがあってもなくても、知らない人はいないもの。化粧品販売コーナーで、必ず見かける製品。そのうえ、TVCMなど広告も多いため、目にしたことはあるだろう。 一般的によく見られる棒状の「口紅」は、もとは西洋から来たもの。それとは別に、…

有料エリア編「日本サッカーミュージアム」文京区サッカー通り

以前紹介した、日本サッカーミュージアムの「 無料エリア編」の続きである。 ミュージアムは、無料エリアと有料エリアに分かれている。無料エリアには、Jリーグ関連の紹介や日本サッカーの殿堂などがある。それだけでも十分に楽しめる。 さらに有料エリアに…

無料エリア編「日本サッカーミュージアム」新御茶ノ水駅

日本サッカーの始まりは、蹴鞠(けまり)といわれている。 それは、中国の蹴鞠(Cuju)が伝来したもの。 サッカー通り 東京都文京区に、日本サッカー協会はある。 それゆえ前の道が、『サッカー通り』という名称になっている。 本日の訪問先 協会ビル内に、『…

新たな渋谷を知る「白根記念渋谷区郷土博物館・文学館」へ

渋谷区といえば、代官山、渋谷といった街がある。そのため、おしゃれな、あるいは遊びにいく場所といった印象ではないだろうか。 実は、渋谷がおしゃれな「流行の発信地」というイメージが定着したのは、1980年代頃からである。 歴史をたどると、渋谷という…

渋谷区「國學院大學博物館」へ、駅から遠いが見応えあり!

大学のキャンパス内に、ミュージアムを開設しているところは多い。たいてい、一般の人向けに開放されており入館料は無料である。 中でも展示が充実しているという噂の場所がある。それは、國學院大學の博物館である。國學院大學と聞いて、箱根駅伝の常連校と…

文京区の「東京都水道歴史館」へ、水道の歴史を知る!

日本に住んでいると、蛇口をひねれば安全で綺麗な水が出てくる。当たり前のように感じる。しかし、世界をみると当たり前ではない。 水道が飲める国は、たった10ヶ国しかない。アイスランド、アイルランド、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、ドイツ、南…

港区「TEPIA先端技術館」へ、プログラミングを学ぶ

今や小学生の習い事ランキングで上位にランクインする「プログラミング」。 世代によっては全く馴染みがないものかもしれない。けれど、今ご覧になっているこのサイトもプログラミングによって出来ている。実はそれだけ、身近なところに存在している。 そん…

新橋駅の近く「GateJ.東京」へ、競馬について知る!

雪の降る寒空、寒すぎる…。目の前に、何か施設が…。「GateJ.」と書かれている。どうやらJRAの広報施設のようだ。JRA(Japan Racing Association)は、日本中央競馬会の略称である。厳密にいうと、JRAではなく公益財団法人馬事文化財団が運営。 公営競技(公…

港区の「伊藤忠青山アートスクエア」へ、CSR活動の一環

伊藤忠といえば、誰もが知っている大手総合商社。伊藤忠に限らず、企業の公式サイトには、CSRやCSR活動という項目をみかける。 CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略語。日本語に直すと、「企業の社会的責任」という意味になる。 CSR活動として、ど…

港区の「旧新橋停車場・鉄道歴史展示室」へ、始まりを知る

毎朝、電車に乗って職場や学校へ行く人も多いだろう。現代では、身近な存在である鉄道。いったい、いつから日本で運行されるようになったのか。 1872年10月14日、日本で初めて鉄道が正式開業した。区間は、新橋駅から横浜駅まで。当時の横浜駅は、現在の桜木…

カレッタ汐留内「アドミュージアム東京」へ、広告の未来は?!

TVを見たり、スマフォで調べている時など様々なところで表示される広告。それだけ、身近なもの。 広告とは、広く世の中に広めること。その広告はいつからあるのか、昔はどのようなものであったのか気になるところ。 「広告」を英語に直すと、「advertisement…

文京区の「ファーブル昆虫館」へ、土日のみ開館

『ファーブル昆虫記』、1度は読んだことがある人も多いだろう。昆虫の生態や、観察方法が具体的に書かれた本。論文のように難しい内容かと思いきや、小説のように親しみやすい。 本の正式タイトルは,、「昆虫記」。しかし、日本では著者ファーブルにちなみ「…

北区の「田端文士村記念館」へ、田端の王様を知る!

芥川龍之介、名前を聞いたことがない人はいないのでは。小説家として、『羅生門』『蜘蛛の糸』など数々の作品を残した人物。 しかし、芥川が、35歳という若さで自殺したこと以外、私生活を知らない人は多いのではないだろうか。 芥川は、1892年に東京都で生…

板橋区の「植村冒険館」へ、ウエムラスピリットを知る

植村直己、名前を聞いたことはあるだろうか。兵庫県出身の登山家である。といってもただの登山家ではない。単独犬ぞりで北極点到達やグリーンランド横断を成し遂げた冒険家でもある。 また登山家としての経歴も華々しい。1970年、日本人として初めてエベレス…