「No Stamp,Please.」キング・フセイン橋を通ってエルサレムへ

アンマンにもどり、

聖地エルサレムへ向かう。

何故すぐに行かなかったのかというと、

イスラエルとヨルダンの国境情報が、

欲しかったからと、

必要な荷物以外宿に預けるため。

 

 

ほとんどの旅人が通る国境キング・フセイン橋

(アレンビー橋)

放置プレー、別室おくりなど悪い噂が多い。

しかし、一番大事なのは、

イスラエル入出国の痕跡を残してはいけない

なぜなら、その痕跡があると、

イスラエルと国交がないアラブ・イスラム諸国

(シリア・レバノン・サウジアラビアなど)

の入国を拒否される。

ヨルダンとイスラエル往復予定なので、

両国の入出国スタンプを、

パスポートに残してはいけない。

(スタンプは別紙に押してもらう)

「No Stamp,Please.」、これ一番大事!

 あと、スタンプ以外にも注意点が、

ヨルダンビザは、通常1ヶ月間。

そのため、

ヨルダンとイスラエルを合わせた滞在期間を、

1ヶ月以内にしないと、

イスラエルへ行ったことが、

バレバレになるので注意。

 

 

いざ、キング・フセイン橋へ。

ヨルダン側のイミグレーションは、

慣れているのかすでに別紙準備済み。

パスポートを渡し、

「No Stamp,Please.」

75×75のポスト・イットみたいな、

白紙の紙に出国スタンプ押して、

パスポートと一緒に渡してくれる。

いたってスムーズ。

そしてバスに乗る、途中バスは止まり、

出国スタンプを押した紙を回収される。

ついにイスラエル側へ。

まず大型荷物を預け、パスポートを提出する。

手荷物検査後、入国審査へ向かう。

すんなりゲートを通り抜けられることを祈りながら。

さあ、質問して早く通してくれ、入国審査官。

HELLO!と言った瞬間、

何かをヘブライ語で言ってくるが、

全く分からない。

相手を怒らさないため丁寧に笑顔で、

「In English,Please」

すると英語になり「Wait!」

Wait ? どういうことだ?!

「Why?」「How long?」と聞くが、

完全無視、

「そこのベンチで待っとけ!」と。

ゴネて、入国できない or

入国スタンプをパスポートに押されると困るので、

すんなり退却。

これが噂の放置プレーか。

6時間ぐらい待ったという話も聞くが、

どのぐらい待つかも不明。

何もすることがなく、退屈。

別室送りもあるらしいが、それよりマシかな。

シリアやレバノンに行ったから待たされてるのかな。

など考えながら待つ。

 

 

1時間以上過ぎた。

マジかよ、放置しすぎやろ・・・。

暇すぎて、

ノートにメモとか今後の予定とか書いていたら、

職員が来た!

やっと、入国審査か?と思ったら、

「何してるの?」と聞かれて、

「入国審査を待っている」と言ったら、

どうやら答えが違った(笑)

何を書いていたかってことを、

聞きたかった様子。

正直に、

メモとか今後の予定とか書いていたと、

ノートを見せたら、

すんなり帰った。

建物内部は写真撮影禁止なので、

たぶん建物内部の様子を絵にしていないか、

気にしていたみたい。

 

 

さらに1時間以上たち、やっと呼ばれた。

まずはじめに、

入国審査官に「No Stamp,Please.」と伝える。

質問は少なく、

どこ泊まる?どこ行く?どのぐらい滞在?

ぐらいしか聞かれず。

これだけ待たされたからか。

すんなり別紙に入国スタンプ押してくれた。

それと入国用紙をパスポートと一緒に渡される。

この二枚どちらかでも無くすと、

出国のとき大変なことになるらしい。

イスラエル出国まで厳重に保管。

 

 

その後、荷物を受け取る。

バスにのってエルサレムへ。

あれが噂の放置プレーかとしみじみ噛み締めながら。

三時間弱は長すぎ。

ちなみに、パスポートにべったりと、

荷物タグ用シールが貼られている。

必ず剥がさなければ、

イスラエルへ行った痕跡となる。

このようにイスラエルへ陸路で入国する場合、

放置プレーや別室おくりの可能性があるので、

必ず朝から行くべき。

そして、あとは運に任せるのみ。