移築されたヌビア遺跡群(アブシンベル神殿など)

アブシンベル神殿は、

大神殿と小神殿の二つからなる。

前の記事でも書いた通り、

水没の危機だったが、

正確に分割し移築された。

アブシンベル神殿

そのため目の前には、

ダムによって出来た人造湖ナセル湖が広がる。

アブシンベル神殿

アブシンベル大神殿

太陽神ラーを祭神としている。

もともとはペトラ遺跡同様、

岩山を削ってつくられた神殿であったが、

移築されたため、

コンクリートのドームに覆われている。

アブシンベル神殿

よく見ると、確かに分割した切れ目がある。

アブシンベル神殿

アブシンベル小神殿

ハトホル女神を祭神とし、

ラムセス2世が、

王妃ネフェルタリのために建設。

フィラエ神殿

フィラエ神殿

フィラエ島にあった神殿を、

水没から守るためアギルギア島へ移築。

島の形もフィラエ島と同じ形につくられた。

イシス神殿

イシス神殿

イシス女神を祭神とした、

フィラエ神殿の中心的神殿

トラヤヌス帝のキオスク

トラヤヌス帝のキオスク

休憩所であり、船着き場であった。

 

アスワンハイダム建設時は、

これらヌビア遺跡群が水没することを懸念し、

世界的な保存運動となった。

それがきっかけで、

ユネスコによる世界遺産制度がつくられた。

しかし、

世界遺産認定第一号ではなく、

その翌年の第二号で登録されている。

ちなみに、

世界遺産第一号には、

イエローストーン(アメリカ)

キトの市街(エクアドル)

ガラパゴス諸島(エクアドル)

クラクフ歴史地区(ポーランド)

など自然遺産4件・文化遺産8件が登録。