浅草といえば、雷門。雷門のある浅草寺周辺は、古くから門前町として栄えていた。
その浅草寺のさらに北。観光地っぽい雰囲気が、ほとんどしない。近年多い外国人旅行者も、あまり見かけない。「裏浅草」と呼ばれる地域である。
地元の人が多く、観光地価格の店は少ない場所。評判の芋屋があるという
本日の訪問先
『大学いも 千葉屋』
創業1950年の、老舗の芋屋。メニューは、なんと3種類のみ!
大学いも
言わずもがな定番品。輪切りにされたいもを揚げ、蜜がかかっている。
(400g・740円)
切揚
細くスライスし揚げられて、蜜がかかっている。
(400g・740円)
ふかしいも
名前の通り、ふかされたいも。
(200g・370円)
お昼過ぎに訪れると、「切揚」は既に売り切れ。(いつも昼には売り切れているらしい)「大学いも」と「ふかしいも」は、店頭に残っていた。奥では、まだ店員さんが、いもを揚げていた。たぶん「大学いも」をつくっている様子であった。
初めて来たお店なので、とりあえず店名にもなっている「大学いも」をオーダー!
400gは多い気がしたので、200gでも買えるかどうか確認。すると「大丈夫」とのこと。けれど、100gの購入はNGとのこと。300gは不明。
いざ、大学いも!
「外袋」→「紙袋」→「ビニール袋」としっかりと包装されていた。最後のビニール袋の中に、大学いもが入っている。
買ってすぐ食べたい人のために、「竹串」は、お会計のレジに置かれている。
蜜がたっぷり。
よくある大学いもと違い、乱切りでも、スティックタイプでもない。均一の厚さに輪切りされ、全てに角がある。
芋は、200gで5切れ入っていた。蜜(みつ)は、ほどよい甘さ。不思議なことに、ベトベトではなく、キレがよい!
肝心のさつまいも、文句なしに美味しい!
ほくほくしており、素材の味がしっかりと伝わってくる。
そして、蜜、芋、少量のごまと、全てが調和されており、完成された大学いもになっている!
まとめ
訪れて思ったことは、味だけでなく、売り方もうまい!
400g・780円と書けば、大概の人は400gで買ってしまうだろう。(400gでしか買えないと思うため)
もし、「200gでも買えます」と書いてあった場合。初めてのお客さんなら、美味しいかどうか知らないので、お試し感覚で200gを買う。(実際、私もそうであった)400gだと多いなと思うお客も、200gで買えることを知っていれば、その量で買うから。なかなか人間の心理をついた販売手法だなと感心した。
とはいえ、それを抜きにしても、大量買いしたくなる美味しさである。
揚げたサツマイモに、蜜をかけたシンプルな大学いも。
だからこそ奥が深い。
あっぱれ!
大学いも千葉屋 基本情報
住所:東京都台東区浅草3-9-10
都営浅草線・銀座線「浅草駅」より徒歩10分
電話番号:03-3872-2302
営業時間:平日10時から18時まで、土曜・日曜10時から17時まで
定休日:火曜
地図: