街へ出ると、ときどき見かけるお巡りさん。だが、警察官のお仕事は、街をパトロールすることだけではない。
事件を起こした犯人を捕まえたり、交通違反を取り締まったり、要人(ようじん)の警護など。仕事内容は、多岐にわたる。
普段あまり接することのない警察について、知りたい人もいるだろう。そういった人には、うってつけ。東京都の京橋に、警視庁が運営しているミュージアムがある。(警視庁は、日本の警察本部)
以前から開館していたものをリニューアルし、 2017年4月29日に再オープン。
本日の訪問先
『警察博物館』
入口には、2016年3月まで実際に使用されていた、ロータリーエンジン搭載スポーツタイプのパトカーが展示
館内は、6つのフロアに分かれている。
6階:イベントホール
5階:警察の歩み
4階:警視庁の今とこれから
3階:事件・事故を解決する力
2階:人と街をともにまもる
1階:ピーポくんホール
日本の警察に関する紹介だけでなく、警察官の仕事を疑似体験できる装置もあり、知り、学び、触れるミュージアムになっている。
それでは、館内をご紹介!
警察博物館
6階:イベントホール
ゴールデンウイークや、夏休みには、指紋採取が体験できるイベントなどがこのフロアで行われる。
イベントが行われていない時は、写真撮影スポットになっている。明治時代の警視総監顔パネルと、警視庁の写真を背景にしたPOLICE MUSEUM来館記念スポット。(警視総監は、警察で1番偉い階級)
それから、椅子と机はあるが飲食は禁止。また、男女トイレも設置されている。
5階:警察のあゆみ
初代警視総監である川路利良の軌跡
欧米の近代警察制度を初めて日本で導入した人物
各地域の警察エンブレム
都道府県に馴染みのあるものが、デザインに盛り込まれている
明治から平成の事件史
あさま山荘事件やオウム事件など、人々の記憶に刻まれた大事件の解説されている
他には、殉職警察官の顕彰コーナーなど。
撮影NGフロア
4階:警視庁の今とこれから
警察官の制服紹介
普段の制服は、学生服同様、夏服・冬服と季節によって変わる。また、礼服と呼ばれる晴れの日の服もある。他に、山岳警備隊員服といった普段の生活ではお目にかかれない、特別な場所で活躍する警察官の制服も紹介されている。
ミニシアター
10分ほどの3種類の映像が見れる。
「ぼくは鼻のそうさかん」
→警察犬とトレーナーを紹介をしたアニメ
「プライド」
→警察官になるまでの話
「110番 その先で」
→110番した後に警察で何が起きているのか
他には、警察車両のミニカーや、警察各部がどのようなお仕事をしているのか紹介している。
撮影NGフロア、多機能トイレあり
3階:事件・事故を解決する力
交番
交番内に入ると、大きなスクリーンがあり、映像内で人が訪れる。実際のお仕事を疑似体験できるようになっている。
現場を捜査する姿
現場には、大切な証拠が残っているので、その痕跡を消さないため様々な工夫がある。
事件の発生から解決までの流れ
事件が起きたとき、警察はどのように動くのか。下の方にある受話器の音声から知ることができる。
タイヤ痕を調べろ!
床に2種類のタイヤ痕があり、どのタイヤとその模様が合うか判定する。
指紋を探せ!
ものに付着した指紋から犯人を捜すゲーム
スタートをタッチ!
画面左横の枠組みに、指紋を採取する「もの」を置く。今回は、電卓にした。「もの」は、8種類ぐらいあった気がする。
画面は、手ではなく、画面右手に置かれているハケを必ず使おう!(写真右に写っているいるのが、ハケ)
十字キーを使って、画面内に表示されたアイテムを360度回転させることができる。
左右表裏、くまなく調べてみよう!
60秒以内に、5つ全ての指紋を発見すると、OK!
すると、次のステージへ。
なかなかゲーム要素が高い!
そして、採取した指紋から、どの容疑者の指紋か見比べて、60秒以内に特定する。
体験終わりには、指紋についての解説もあり、人気の為か「次の人に代わってね!」と表記が出る。
体験した後は、使った「もの」を元の位置に戻すため、小さな写真が机に貼られていた。その写真の上に、写真と同じ「もの」を置いて、整理整頓しよう!
ベビールーム
子供の遊べるエリアがあり、右手には授乳室も完備
2階:人と街をともにまもる
警視庁特殊救助隊
あらゆる災害にそなえ、高度な技能をもった隊員によって編成された救出救助専門部隊。
ジオラマ
街の模型から、どういったところが防犯の面で気を付ける必要があるか解説されている。
自転車運転シミュレーション
自動車教習所で体験した方も多いシュミレーターの自転車版。体験したことのある人ならお分かりだろうが、シュミレーター上では、通常だと起こりえない出来事が頻発する。そのため、必ず事故になる。
だからといって、安全対策を怠ってはいけない。実生活でも、「ひょっとすると起こるかもしれない」と考え、常に安全運転を心がけることが大切!
余談だが、博物館リニューアル前は、車のシュミレーターがあった。
1階:ピーポくんホール
前述したパトカー以外にも、白パイやヘリコプターなど、実際の警察車両が展示されている。そして、白バイとヘリコプターは、実際に乗ることもできる。
受付横にある機械
これはなんだろう???
近づいてみると、自販機のようだが
実はこれ、警察グッズを販売している機械である。
隣には、グッズの見本がショーケース内に置かれている。
どちらかといえば警察というより、ピーポくんグッズのみ。(ピーポくんは、警視庁のマスコットキャラ)その中でも、マグカップは金属製なのに530円とお手頃価格!
制服試着コーナー
警察官、白バイ隊員の制服を着用し、展示している警察車両に乗って撮影をすることができる。サイズは、子供用サイズのみ。(100㎝、120㎝、140㎝の3サイズ)
残念ながら、大人は体験できない。子供だけの特権である!
ただ1点注意が、混雑時には、帽子・ヘルメット・上着だけの着用になる。
まとめ
リニューアルし、以前より体験コーナーが増加し、警察官の仕事をよりイメージしやすく分かりやすくなった。
そして、その体験コーナーが、子供だけでなく大人でも、白熱するようなゲーム内容!
ヒートアップし過ぎて、叫んでいる子供もいるぐらい。そうなったら、親御さんは落ち着かせましょう(笑)
また外国人向けに、全てではないが英語の解説もある。さらに詳しい内容を知りたい人向けには、音声ガイドもある。日本語、英語、中国語、韓国語の4種類の言語に対応している。
言語対応だけでなく、身障者用トイレやベビールームといった設備もしっかり整っている。
このように、全ての人が楽しめるように考えてつくられたミュージアムでした!
デート向き ★★★☆☆
子ども向き ★★★★★
外国人向き ★★★☆☆
(5段階評価、★が多い方が向き)
警察博物館
開館時間:9時30分から17時まで
休館日:月曜(祝日の場合、翌日)、年末年始
入館料:無料
電話番号:03-3581-4321
住所:東京都中央区京橋3-5-1
JR山手線「有楽町駅」(京橋口)より徒歩7分
JR各線「東京駅」(八重洲南口)より徒歩10分
メトロ銀座線「京橋駅」(2番出口)より徒歩2分
各線「銀座駅」(A13番出口)より徒歩6分
メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」(7番出口)より徒歩4分
都営浅草線「宝町駅」(A4番出口)より徒歩5分
駐車場:なし
WIFI:なし
外国語対応:一部英語表記あり
(日本語・英語・中国語・韓国語の音声ガイドあり)
サービス:授乳室(3階)、エレベーター、多機能トイレ(4階)、無料の外国語対応音声ガイド
公式サイト:
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/welcome/welcome/index.html
地図: