あなたに夢を「東京宝くじドリーム館」中央区京橋

 

「ドリームジャンボ」「サマージャンボ」「年末ジャンボ」、季節が来るとCMでおなじみの「宝くじ」。

 

「宝くじ」、買ったことのある人なら分かるがない人には、どういったものか想像しづらいだろう。1枚数百円で販売され、くじに記されている組と番号が抽せん番号になる。そして当せん番号が発表され、組・番号が合っていると、当せん金額をもらえる仕組み

 

このように「宝くじ」は、あらかじめ決められた組・番号のくじを買うようになっている。そして、番号を自分で決めたいという人のために、「数字選択式宝くじ」というものもある。

 

「宝くじ」に馴染みがない人には、話がややこしくなってきたのではないだろうか。それらについて全て分かり、歴史まで知ることのできる施設が東京の京橋にある。

 

本日の訪問先

東京宝くじドリーム館

『東京宝くじドリーム館』

 

1981年に開館。オープン当時は内幸町にあったが、2004年、現在の場所に移転した。 世界初の宝くじ常設PRセンターである。日本だけでなく、海外の宝くじも紹介されている。

 

 

展示について

東京宝くじドリーム館

中に入ると、クーちゃんがドーン! とお出迎え。なにものかというと、1995年に宝くじ50周年を記念し、誕生したマスコットキャラクターである。

 

 

実物大の10億円

宝くじドリーム館

これが10億円!1万円札が、10万枚!100万円の束が、1000束!

 

レプリカではなく、実物を拝みたい!!!

 

1億円の重さ体験コーナー宝くじドリーム館

以前訪れた『お札と切手の博物館』にも同様のものがあった。みんな1億円が、どんな重さ・どんな大きさなのか知りたいので人気なのだろう。

 

1億円は、約10㎏の重さ。だから、10億になると約100kgの重さになる。もし当選しても、1人で持って帰るのは不可能だ。

 

 

その日から読む本

宝くじドリーム館

1000万円以上の高額当選者に配られる本、中身が読めるようになっている。しかし、中身を知りたいのではない、当たりたいのである!

 

高額に当せんするとこういった本が届くのが分かったが、宝くじの当せんとはどういうことか。具体例として、1等の当せん番号を「123組123456番」とする。購入した宝くじが、その組と番号が同じであれば、1等の当せん金額をもらえる。よくいわれる1等の前後賞は、1等の前後の番号のことなので、「123組123455番」「123組123457番」にあたる。それとは別に1等の組違い賞もある「111組123456番」「5組123456番」などにあたる。 

 

このように1等の当せんは、組・番号が必ず合わなければならない。等が下がるにつれ、合っている組や数字が減るようになっている。1番下の等では、下1桁の数字が合えばよい。上であげた当せん番号例の場合、「6」になる。

  

 

ギャラリー

宝くじドリーム館

定期的に入れ替え、過去の宝くじポスターを展示されている。

 

 

日本の宝くじの歴史

宝くじドリーム館

日本において、宝くじの始まりは「富くじ」といわれている。

 

富くじは、江戸時代に行われた寺社のくじ引き。修復費用等にあてる資金収集が目的であった。しかし、江戸時代後期、天保の改革によって禁止された。

 

太平洋戦争末期に戦費調達のため「勝札」が登場。抽せん前に敗戦するが、当せん金は支払われた。

 

1945年、政府によって、最初の「宝くじ」が販売される。1946年、各都道府県が独自で宝くじを販売可能になる。同年、福井県が最初の地方くじ「ふくふく籤(くじ)」を販売した。1954年、政府発行宝くじを廃止し、全国自治宝くじに移行する。

 

 

 

抽せん器

宝くじドリーム館

左:箱型抽せん器

1945年11月東京日本橋の三越で行われた「第1回宝くじ」の抽せん会で使用された

 

右: 手動式風車型抽せん器

1946年5月東京日比谷の有楽座で行われた「第3回宝くじ抽せん会」で初めて使用された

 

 

宝くじ鑑定機

宝くじドリーム館

1979年頃まで、宝くじ高額当せん券の鑑定に使用された

 

 

 世界の富くじ

宝くじドリーム館

世界各地のくじが飾られており、真ん中のモニターでは映像による解説もある。 

 

 

抽せんステージ

宝くじドリーム館

普段は閉じられているが、抽選日にはガラスウォールが開き、「ロトセブン」や「ロトシックス」などの抽せん会がここで実際に行われる。

 

また、ランチタイムには、クラッシックコンサート、ベースボールトーク、落語などが定期的に開かれる。なんと、全て無料でみることができる!

 

 

夢ロトくん

宝くじドリーム館

 「ロトセブン」「ロトシックス」「ミニロト」の抽せん会で使用されるロト抽せん機。

 

機械内部は、上から、「撹拌機(かくはんき)」「本数字抽せん機」「ボーナス数字抽せん機」となっている。

 

これら「ロト」と名がつく、「くじ」。これは、前述した自分で数字を決めることができる「数字選択式宝くじ」である。

 

それがどういったものか「ロトセブン(ロト7)」を例に説明する。ロト抽せん機から出てきた、7つの「本数字」と2つの「ボーナス数字」が、自分が選んだ異なる7つの数字といくつ合っているかで、当せんが決まる。

 

 

 

まとめ

宝くじドリーム館

「宝くじの歴史がまるわかり!」「クーちゃんに会える!」「ランチタイムに訪れることができる人、うらやましい!」と、ハイテンションになってしまいそうなワクワク感が宝くじにはある。

 

 

これまで宝くじを買ったりすることはなく、ロト7やロト6など様々な種類があり、いったい何か違うのか、どういう当せんシステムなのか分からなかった。 

 

しかし、「宝くじドリーム館」を訪れたことによって、よく分かるようになった。そして、知れば知るほど、ザイオンスの法則(単純接触効果)のように「宝くじ、買おう!」となってしまった(笑)

 

宝くじ売り場はどこだ!!!

 

隣接している売り場へ。すぐに当せんかどうか分かるスクラッチを購入!

 

む、む、む、無念・・・。

 

 

<参考>「せん」について

お気づきだろうか、 当せんや抽せんの「せん」が、漢字ではないことに。なぜなら「せん」の漢字が常用漢字ではないため、ひらがなで書いている。(常用漢字とは、簡単に説明すると日常的に使われる漢字)

 

「選」が正しいので、と思う人が多いだろ。しかし、「宝くじ」や「くじ引き」の場合、実は「籤」が正しい。「籤」とは、訓読みで「くじ」と読むため。(音読みは、せん)

 

そういったことから、正しい漢字表記は「当籤」「抽籤」になる。だが、先ほど述べたように難しい漢字のため、宝くじの公式サイトや全国紙の新聞は、全てひらがな表記になっている。

 

 

 

東京宝くじドリーム館

開館時間:平日10時から19時30分(平日が祝日の場合、17時から19時30分)、土曜10時から18時

 

休館日:日曜、年末年始

 

入館料:無料

 

電話番号: 03-3567-1192

 

住所:東京都中央区京橋2-5-7

(土地京橋ビル1階)

メトロ銀座線「京橋駅」より徒歩3分

都営浅草線「宝町駅」より徒歩3分

 

公式サイト:

https://www.takarakuji-official.jp/dreamplace.html

 

地図: