仕入債務回転率とは、売上原価を仕入債務で割ったもの
仕入債務回転率を知るには、売上原価と仕入債務が必要です。
求め方は、仕入債務回転率(回転)=売上原価÷仕入債務
売上原価は、損益計算書の上部に書かれています。売上高の下の項目です。
(損益計算書は、会社の利益を知ることができる決算書類です)
仕入債務とは、企業が商品等を購入し未払いになっているお金です。
そして、仕入債務は、買掛金・支払手形・決算書注記欄受取手形譲渡高を合わせたものです。
買掛金と支払手形は、貸借対照表の右側上部を見てください。それらは、負債の中にある流動負債に書かれています。
(貸借対照表とは、決算日時点の財政状況を表す書類です)
仕入債務回転率から何が分かるか?
・仕入債務回転率は、仕入れの支払いのはやさを表しています
棚卸資産回転率は、売上原価÷仕入債務です。この数値が大きいということは、仕入れの支払いがはやいということです。小さい場合は、仕入れの支払いが遅いということです。
仕入債務回転率の注意点
・仕入債務回転率が低いと、その企業の資金繰りが悪化している可能性
仕入債務回転率が低いとは、仕入れの支払いが遅いということです。例年と比べて急に支払いが遅くなった場合は、その企業の資金繰りが大変になった可能性があります。
・仕入債務回転率は業種によって幅がある
仕入債務回転率は、売上原価÷仕入債務で求めます。なので、一般的には消費者向けより企業向けの売り上げが多い会社のほうが、仕入債務回転率が低くなります。
仕入債務回転率のまとめ
・仕入債務回転率とは、仕入れの支払いのはやさを表しています
→数値が高いと支払いはやく、低いと支払いおそい
・仕入債務回転率の求め方は、売上原価÷仕入債務
・仕入債務回転率は低すぎると、その企業の資金繰りが悪化している可能性
→複数年度分の仕入債務回転率を確認
・仕入債務回転率は業種によって幅があります
→消費者向けより企業向けの会社のほうが低い傾向