ネットD/Eレシオとは、純有利子負債を自己資本で割ったもの
「ネットD/Eレシオ」の読み方は、「ネットデットエクイティレシオ」です。
「ネット」を英語になおすと、「NET」。意味は、「本来の」です。
「D/E」のデットエクイティは、分解して考えます。「デット」は「負債」。「エクイティ」は「自己資本」。
「レシオ」を英語になおすと、「RATIO」。意味は、「比率、割合」です。
なので求め方は
ネットD/Eレシオ=純有利子負債÷自己資本
となります。
純有利子負債とは、有利子負債から直ちに返済できる現預金を差し引いたものです。
求め方は、純有利子負債=有利子負債ー現金及び預金
参考までに、D/Eレシオという指標もあります。
求め方は、有利子負債÷自己資本
ネットD/Eレシオから何が分かるか?
・ネットD/Eレシオは、財務の健全性をあらわします
ネットD/Eレシオは、純有利子負債÷自己資本で求めます。つまりその数値が低いほど、純有利子負債が少ないということです。なのでそのような企業は、財務が健全です。
ネットD/Eレシオの注意点
・ネットD/Eレシオはマイナスになることもある。
ネットD/Eレシオを求めるときの、分子は純有利子負債です。純有利子負債は、有利子負債ー現金及び預金です。ということは、現金及び預金の数値が有利子負債より大きい場合、マイナスになります。よって、ネットD/Eレシオがマイナスになることもあります。
分子がマイナスで、分母もマイナスになることはないだろうかと思った方がいるかもしれません。たしかに自己資本がマイナスの場合もあります。しかし、その場合債務超過のため、分子の有利子負債ー現金及び預金がマイナスになりません。ゆえに分子分母がともにマイナスになることはないです。
参考までに
D/Eレシオは、有利子負債÷自己資本です。なので有利子負債が0の場合、0となります。よってD/Eレシオの最低値は0です。その時が一番財務が健全です。
ネットD/Eレシオのまとめ
・ネットD/Eレシオは、企業の財務健全性をあらわす
・ネットD/Eレシオの求め方は、純有利子負債÷自己資本
・ネットD/Eレシオはマイナスになることもある