株価の指標 その17 棚卸資産回転率とは?

棚卸資産回転率とは、売上高を棚卸資産で割ったもの

棚卸資産回転率を知るには、売上高と棚卸資産が必要です。

 

求め方は、棚卸資産回転率(回転)=売上高÷棚卸資産

 

棚卸資産とは、在庫のことです。貸借対照表の左側を見てください。資産の中にある流動資産に書かれています。

(貸借対照表とは、決算日時点の財政状況を表す書類です)

 

売上高は、損益計算書の最初に書かれています。

(損益計算書は、会社の利益を知ることができる決算書類です)

 

 

棚卸資産回転率から何が分かるか?

・棚卸資産回転率は、棚卸資産が一年間で何回転したか表しています

棚卸資産回転率は、売上高÷棚卸資産です。この数値が大きいということは、棚卸資産が一年間で回転する数が多いという意味です。

 

要するに、回転が多いほど、商品を仕入れて売れるサイクルが多いです。それは在庫期間が短いということでもあります。

 

 

棚卸資産回転率の注意点

・棚卸資産回転率は高すぎても低すぎてもよくない

棚卸資産回転率が高すぎると、在庫期間がとても短いということ。それは商品の売り切れが多いことにもなります。その場合、顧客にとって満足度が下がるので、企業にとってもよくないです。

 

棚卸資産回転率が低すぎると、在庫期間がかなり長いということ。それは商品を仕入れてから、なかなか売れていない状況です。在庫過剰になっているので、企業にとって商品保管の経費が増え財務が悪化します。

 

・棚卸資産回転率は業種によって幅がある

棚卸資産回転率は、売上高÷棚卸資産で求めます。業種によって、棚卸資産の割合は違うので幅があります。

 

・棚卸資産回転率を計算するとき売上原価をつかう場合もある

棚卸資産回転率は、一般的に売上高÷棚卸資産で求めます。しかし、より正確に求めたい場合、売上原価で計算する場合があります。なぜなら棚卸資産というのは原価だからそれに合わせるためです。

 

 

棚卸資産回転率のまとめ

・棚卸資産回転率とは、棚卸資産が一年間で何回転したかを表しています。

・棚卸資産回転率の求め方は、売上高÷棚卸資産

(売上原価÷棚卸資産で求めることもある)

・棚卸資産回転率は高すぎても低すぎてもよくない

・棚卸資産回転率は業種によって幅がある→同業他社も確認