ペルーからボリビアへ行くルートは2種類。
1:コパナカバナ(Capacabana)経由
2:デサグアデロ(Desaguadero)経由
1の方は、15時間程かかるが、
チチカカ湖観光に便利なため旅行者が多い。
ペルー国境の街ユングヨ(Yunguyo)経由ともいう。
2の方は、11時間程と短いが、悪名高い国境。
急いでいたので、
短時間で安い2のルートを選択。
バスは夜出発し、
早朝に国境デサグアデロ到着。
出国審査が終わり、ほっと一息。
ボリビア側へ向かおうとすると、
きたーーーー!!!
評判の悪い国境警察がきたーーー!!!
肩ポンポン、何か言っている。
「ポルケ?(何故?)」
事務所に来い的なことを言っている様子。
ごねてトラブっても嫌なので、ついて行く。
事務所内の奥にある部屋へ行けと。
絶対面倒くさいことが起きるな・・・。
その部屋から、
白人男性がブチ切れて出てきた。
ファックを連発しているのだが、
嫌な予感しかしない。
部屋の中は、
大きな机と警察官1名。
1人でよかった。
噂だと、
2人1組で、1人が気を引き、
もう1人が金目の物を盗むパターン。
すると、
後ろからもう1人警官が来た!
最悪な展開かと思いきや、
最初からいた警官に何か言われ、
戻っていった。
気持ちはまさに、
「絶対に負けられない戦いが、そこにある」
(テレビ朝日より引用)
日本代表の気持ちだ!
これで負けると、
悪徳警官は同じことを次の旅行者に必ずやる。
なにがなんでも負けられない。
こいつらを図に乗らせないため!
次の旅行者を守るため!
そして自分のお金を守るため!
さあ、戦いの始まりだ。
とりあえずパスポートを出せと、渡す。
問題なし。
荷物を見せろと、リュックを渡す。
(大きなリュックはバスの中、
小さなリュックに貴重品は無い)
問題なし。
ポケットの中身を全部出せと。
ついに金銭を抜かれるパターンがきた!
絶対相手に財布を渡してはいけない。
机の上に置くのもNG。
財布以外を机に出すと、
警官が財布も置けと言ってきた。
置いたら最後。
現金一部か、財布ごと盗られる
可能性が非常に高いため、
絶対に置かない。
すると財布をつかみ取ろうとしてきた!
冷静に距離を取る。
もう警官ちゃうやん、強盗やん!!!
相手の手が届かない間合いで、
財布の中身をひとつずつ見せていく。
そうすると、意外にも大人しく引き下がった。
戦い終了。
「負けられない戦い」に負けてはいないが、
勝ったのか、これは・・・。
この無意味な試合に誰も勝者はいない気が。
ただただ精神を削っただけ。
とりあえず、
なにごともなく解放され安堵したが、
最後の最後にペルーでガッカリした事件。
貧困のせいなのか、
人間性の問題なのかは分からない。
どこの国でもどんな職種でも、
腐った人間はいるものだなとつくづく思った。
気分は晴れず、
もんもんとボリビア入国。
「デサグアデロ」位置