『太鼓の達人』をプレイしたことがある人も多いだろう。太鼓は、お祭りにも、必ずといってよいほど登場する。それだけ、親しまれているということ。
日本における、太鼓の歴史は古い。『古事記』『日本書紀』といった書物の中で、空の器をひっくり返し音を踏み鳴らしたという記述がある。
そして、群馬県の天神山古墳からは、「太鼓を打つ人物埴輪」が出土している。それゆえ、古墳時代(3世紀末~6世紀)には、すでに太鼓が存在していたことは分かっている
とはいえ、太鼓は中々手に触れる機会が少ない。実際にたたきたくても、どこに行けばよいのかと思う。そういった人のために、台東区に太鼓がたたき放題のところがある。
本日の訪問先
『太鼓館』
宮本卯之助商店が運営しているミュージアム。世界各地から収集した太鼓や楽器が展示され、ほとんどのものはたたくことができる。
宮内卯之助商店は、太鼓だけでなく、お祭りで使う神輿などの祭礼具を製造販売している。といったことから、1階は店舗になっている。
その1階で入館チケットを買い、エレベーターに乗り太鼓館のある4階へ。
館内は、残念ながら撮影禁止。
展示について
前述のとおり、展示品は見るだけでなく、実際に触れる。ただし、キャプションの右上に「♪」のマークが付いているものだけ。
しかし、このマーク、付いているのかいないのか分かりづらい…。キャプションに書かれた解説とマークが同じ色のため。赤色など目立つ色にしてくれると、老若男女に分かりやすい!
そして、楽器の演奏音源を一部聞くこともできるコーナーもある。
収蔵品は、900点以上ある。しかし、スペースの都合上、紹介できる数に限りがある。なので、定期的に展示品の入れ替えを行っている。
展示品の例
ジャンべ:西アフリカの太鼓
エデ族の太鼓:ベトナム、象の皮製
バラファン:西アフリカで使われている木琴
アンクルン:インドネシア、竹を組み合わせた打楽器
ウォータードラム:パプアニューギニア、ワニの音を再現
まとめ
最初、入館料が500円のため、少し高いなと思った。
しかし、これだけ様々な国の楽器に触れることができるのは、ここだけ。展示として紹介されているだけの場所なら、他にもあるだろう。繰り返しになるがたたくことができるのだ。といったことを考えると、適正価格ではないだろうか。
それに、楽器を演奏する楽しみ方だけではない。たたくという方法ではなく、こすったりして鳴らす楽器もある。どういう風に鳴るのか学習しながら、楽しむこともできる。
演奏可能な太鼓は、全体の7割くらいか。中には、見るからに古くて貴重そうな、民俗楽器も存在する。「本当に触って良いの?」と思いながら、たたいてみたりした。
たまたま、マナーの悪い親子連れと遭遇。「できることなら貸切で太鼓を堪能したい…」と思えるような。それぞれの太鼓の音が想像以上に響くので、他のお客さんと一緒になったときには、お互いに配慮したいところ。決して、相手の音をかき消したりしないでね。
お互いハートを感じ合えたら、自然とドラムセッションが始まるかも?!
デート向き ★★★☆☆
子ども向き ★★★★☆
外国人向き ★★★☆☆
(5段階評価、★が多い方が向き)
太鼓館 基本情報
開館時間:10時から17時まで
休館日:月曜、火曜(月曜が祝日の場合は、開館)
入館料:大人500円 小人150円
電話番号:03-3842-5622
住所:東京都台東区西浅草2-1-1 4階
銀座線「田原町駅」より徒歩2分
都営浅草線「浅草駅」より徒歩6分
駐車場:なし
併設カフェ:なし
併設ショップ:あり(1階)
図書コーナー:なし
サービス:エレベーターあり、貸し出し用車イスあり
イベント:なし
公式サイト:
https://www.miyamoto-unosuke.co.jp/taikokan/
地図: