文京区には、かつて幕府の教育機関である「昌平坂学問所」があった。現在もなお、東京大学はじめ、たくさんの大学が存在する。
そんな文京区に、教育センターという施設がある。何をするところかといえば、ざっくり説明すると、教育に関するさまざまな事業を行う場所になっている。
施設内には、「大学提携事業室」という部屋がある。そこでは、定期的に東京大学の展示が開かれる。
本日の訪問先
『文京区教育センター』
名称の通り、文京区の教育全般についての施設になっている。科学教室、PC教室など市民向けのイベントが開かれる。だけでなく、区の行政機関「児童発達支援センター」も置かれている。また、学校で使われている教科書を閲覧できる資料室もある。
今回向かったのは、「大学提携事業室」。東京大学と提携し、イベント(展示)を行う場所になっている。
公式サイトには書いていないが、過去のイベントをみたところ。展示は、1年に2回開かれている。5ヶ月展示期間・1ヶ月準備期間となっている。(平成の時は、そうであった)
大学提携事業室
今回の展示テーマは、『黒い小惑星・リュウグウ』(2019年3月30日まで)
「はやぶさ2」が探査した「リュウグウ」。探査目的・発見内容などが解説されている。
はやぶさ2
JAXA(宇宙航空研究開発機構)で開発された、小惑星探査機。2と呼ばれているように、過去に同名の機があった。2014年12月3日に、打ち上げられた。
リュウグウ
地球から約2億8千万㎞の距離にある小惑星。大きさは、約900m。
探査機「はやぶさ2」の概要
はやぶさ2の主なミッションは、リュウグウの土壌を持ち帰ること。
リュウグウは、太陽系や生命の起源を解き明かす手がかりがあるかもしれない星である。黒く小さいため、地球からでは細部まで観測できない。そのため、探査機で行ってみなければならない。
2019年2月22日、「はやぶさ2」は「リュウグウ」に着陸成功。
模擬土壌
東大工学部が開発した、小惑星リュウグウの模擬土壌が置かれている。実際に触れることもできる。ただし、手袋を必ず着用するように。粒子が非常に細かいため、手につくと非常に落ちづらい。
暗闇へ
暗幕の奥に、リュウグウの模型や解説パネルがある。実際の宇宙感を出すため、真っ暗な部屋になっている。
懐中電灯を使用して、展示を見てまわる演出。ライトのサイズは、大と小の2種類あった。人間の心理的に、大きい懐中電灯の方が明るいと思って使いたくなる。しかし、そちらの方が光は弱かった。
電池の問題、あるいは仕様かは分からないが、小さい懐中電灯の方が、光は強い。
スリッパに履き替える
そして、中へ
くら!!!
懐中電灯を照らすと、リュウグウの模型が見えた!
このように、ぼんやりパネルが見える。
自分でライトをあて、解説を読むスタイル。
まとめ
「大学提携事業室」自体は、あまり大きくない。大きめのコンビニぐらいの広さなので、展示数は少ない。
しかし、内容は充実し、演出も凝っている。KITTE内の博物館やTeNQの展示・運営に携わっている東京大学が、企画・監督を行っているからだろう。
そして、入館無料である。さらに、半年ごとに展示入れ替えも行っている。これは、毎回訪れたくなる!
だが、1点注意がある。通常、展示室は鍵がかかっている。いたずら防止のためなのか。それゆえ1階の受付で、「鍵を開けてもらう」お願いをしなくてはならない。
知らずに2階へ行ったとき、鍵が閉まっていた。まさか閉室?! と焦った(笑)
施錠は構わないのだが、もっと分かりやすいところに、その説明を書いて欲しい!
文京区教育センター・大学提携事業室
開館時間:9時から17時まで
休館日:日曜・祝日
入館料:無料
電話番号:03-5800-2591
住所:東京都文京区湯島4-7-10 2階
千代田線「湯島駅」より徒歩7分
各線「本郷三丁目駅」より徒歩7分
公式サイト:
http://www.bunkyo-tky.ed.jp/ed-center/
※イベントページに情報が掲載
地図: