最近では、置いていない家庭もあるというテレビ。しかし、テレビ放送が始まった頃は、娯楽の中心であった。
そして、一般家庭にテレビが普及しだした昭和中頃には、テレビ界の大スターが誕生した。昭和の爆笑王と呼ばれた初代・林家三平。
1980年に亡くなった人のため、若い世代の中には知らない人がいるかもしれない。タレントの泰葉、9代目林家正蔵、2代目林家三平、どなたか名前を聞いたことがあるだろう。3名の父親である。
その初代・林家三平の記念館が、鶯谷駅近くにある。
本日の訪問先
『ねぎし三平堂』
初代・林家三平の自宅が記念館になっており、愛用品や、仕事で使用していた台本など展示されている。
また、月に1度第3土曜日には、落語会も開かれる。前売りはなく、当日券のみ販売される。値段は、1000円。実際の落語を鑑賞することができる!
初代・林家三平
1925年、東京都根岸生まれ。本名は、海老名泰一郎。父親が落語家という家庭に育つ。
テレビが生んだ最初のお笑いブーム中心人物として、多くの番組の司会やCMに出演。
「どうもすいません」「身体だけは大事にしてください」「よしこさん」など数々のギャグを生み出す。
本人は下ネタを嫌っていた。1980年に死去後も、林家一門はそのスタンスを受け継いでいる。
館内の様子
情報が少ない館内を、レポート!
入館料600円を払い、中に入ると、まず靴を脱ぎスリッパに履き替える。
階段を上がると、パネルが目につく。
初代・林家三平と2代目のパネル
(2代目は、初代の次男)
「いまいらっしゃったんじゃないか、噂していたところでございます」
突然、音声が聞こえ、ビックリする!
さらに階段をあがると、違うパネルがあり、先程とは違う音声が聞こえる。
(こちらは、ご自身で確認を!)
階段を登り切り、3階にある展示ルームへ。
(エレベーターは、無さそうな様子)
見て分かるように、展示スペース自体はそんなに広くない。
右手には高座(こうざ)があり、ここで落語会が開かれる。
高座の手前にある展示ケースには、初代・林家三平の愛用品が所狭しと陳列されている。
その解説を、よく見てほしい。書かれているのは、それが何かだけではない。おかみさんの小噺(こばなし)も併記されており、クスッと笑えるようになっている。(おかみさんとは、初代・林家三平の奥さん)
初代・林家三平の仕事机も置かれている。
高座の横は物置かと思いきや、初代・林家三平夫妻の思い出の品がぎちぎちに並べられている(放置?)
大きな拍手を2回して拝むと何かが始まる
が残念ながら、修理中…。
先程同様、拍手をすると始まる仕掛けになっている。感度が良すぎるためか、前に来ただけで始まる(足音?)。
それと、これはギャグなのかな???
画面を見てください!
「秋」の文字がある。説明を読むと、四季折々の噺になるとのこと。訪れた時は4月なので、「春」のはずではないだろうか???
まとめ
ねぎし三平堂、名前からして初代・林家三平のファンしか来ない記念館かと思っていた。しかも、入館料600円と、まあまあいいお値段である。
訪れてみると、初代・林家三平の思い出の品が、ただ置かれているだけの施設ではない。
やはり「昭和の爆笑王」の記念館!
来場者を楽しませる仕掛けが、あちこちにある。拍手をすると音声や映像が流れたり、おかみさんの小噺など。
だから、初代・林家三平について、あまり知識がない人が訪れても楽しめるようになっている。
満足できなかった場合、「どうもすいません」
デート向き ★★★☆☆
子ども向き ★★☆☆☆
外国人向き ★☆☆☆☆
(5段階評価、★が多い方が向き)
ねぎし三平堂 基本情報
開館時間:11時から17時まで
休館日:水・土・日は、開館している
(「ドーもスイません」の土曜と水曜と日曜に、開館)
入館料:600円
電話番号:03-3873-0760
住所:東京都台東区根岸2-10-12
JR山手線「鶯谷駅」より徒歩7分
併設カフェ:なし
図書コーナー:なし
写真撮影:OK
外国語対応:表記は日本語のみ
WiFi:なし
サービス:なし
イベント:毎月第3土曜日に落語会開催(17時30分から、1000円)
公式サイト:
http://www.sanpeido.com/f01_goannai.htm
地図: