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8ra8ra3のJOURNEY

新宿区「木組み博物館」へ、日本の伝統技法を知る!

 

神社やお寺を訪れると、木造建築の建物が多い。よく見ると、木材同士が釘でとめられていない。というより、釘がない。

 

いったい、どういう仕組みで木材が組み合わさっているのか全く分からない。そういった疑問に答えてくれる、ミュージアムがある。場所は、新宿区の早稲田大学近く。

 

木材の接合部を加工し、互いをはめ合わせる。「木組み」と呼ばれ、釘などの金属類は一切使わない。日本の伝統的な建物にみられる技法である。

 

本日の訪問先

木組みの博物館

『木組み博物館』

 

木組みの解説だけでなく、土壁、漆など日本の伝統技術や大工道具が紹介されている。その技術を受け継ぐ人が、現在では減少している。より多くの人に知ってもらい、後世へ伝えるため。継承者を増やしたいという思いによって開設された。といったことから、ただ見るだけではなく、実際に触れて楽しめるミュージアムになっている。

 

建物内に入ると、オブジェなのか、木材が複数置かれている。

 

木組み博物館

そして、におう! 木の香り?!

 

ではなく、煙草の匂いがプンプンする。排気の関係上なのか、灰皿等は置かれていないので、理由はよく分からない。

 

奥にあるエレベーターに乗り、展示室がある3階へ。博物館の入口は、エレベーター降りて左側。受付があり、記名するシステム。入館料は無料だが、支援金BOXは置いてあった。

 

展示について

館内に入ると、木の香りが漂う。煙草の匂いは、そのための演出?!(笑)

 

第1展示室と第2展示室に分かれている。 第1展示室は、木組みについて。第2展示室は、大工道具や、漆や土壁といった職人技術の紹介。その中から気になったものを、ご紹介!

 

木組みの例

木組みの博物館

 柱に木がどのように組まれているか、どういった種類があるか解説されている。

 

薬師寺三重塔(西塔)初重斗組み部分模型

木組みの博物館

 京都の薬師寺にある、三重の塔の一部が、実際のサイズで展示。

 

軒(のき)と組み物

木組みの博物館

実物のミニチュアサイズ

 

深い軒(のき)を支えるための木組み。軒とは、五重塔の屋根など想像すると、分かりやすいかと思う。屋根が建物の外側まで張り出ている部分。瓦の重さも屋根には含まれているので、それを支えるために必要なもの。解説にも書かれているが、下から眺めてみよう!

 

 

年輪

木組みの博物館

木の断面に生じる円状の模様。通常、1年に1つずつ円が増えていく。ゆえに、木を切った年が分かれば、円がいつの時代のものか分かる。その年輪に、歴史上何が起こったのか書かれている。

 

 

木の種類

木組みの博物館

 様々な木の種類が、一目でわかるようにまとめられたもの。

 

体験!木組みコーナー

木組みの博物館

木組みの模型から、木製パズルまで、たくさんの種類が置かれている。自由に手に取ってみることができる。しっかりと組み合わさっているが、バラバラにもなる。その感覚は、実に不思議なものである。

 

木組みの博物館

例えば、赤丸内にある木の棒。この棒が入っている時は、木と木がしっかり留まっている。外そうとしても、人間の力では難しいだろう。

 

木組みの博物館

しかし、棒を抜くと、それまで合わさっていたものが、バラバラになる。木の棒によって、材木同士の接合部が強固に外れないようになったいた。これが、木組みの一種である。

 

このような直角や斜めにつなぐものは、「仕口(しぐち)」と呼ばれる。また、長さ方向につなぐ「綱手(つなで)」と呼ばれる。そういったつなぎ方は、数百から数千種類あるといわれている。

 

 

「死に節」と「生き節」

木組みの博物館

枝があった部分を木材の板にすると、「節」になる。そして「節」には、2種類ある。枝に葉があり生きている場合は、「生き節」となる。木材にする前に、枝が折れたりすると、その部分は「死に節」となる。

 

「死に節」は、木材では敬遠される。なぜなら、「生き節」に比べ、もろく、節の部分が抜け落ちやすいから。要するに、穴があいたりして、板材として使いづらいということ。

 

 

土壁

木組みの博物館

土壁の出来上がって行く過程が、模型で視覚的に理解できるようになっている。

 

 

木組みの博物館

土壁同様、漆の出来上がって行く過程が、模型になっている。

 

墨壺

木組みの博物館

大工の職人道具がならぶ。中央手前の木製道具は、「墨壺(すみつぼ)」と呼ばれる。材木に、正確な直線をひくために使うもの。壺の部分に墨があり、糸車に巻き取られた糸に墨がつくことで、線がひけるようになる。

 

 

 

まとめ

「木組み」の歴史は古く、紀元前2000年頃にはあったといわれている。(富山県の桜町遺跡で発見された縄文時代の加工材によって)そういった日本独自の伝統的な技法を、触って学ぶことができる博物館。それだけでなく、現代の大工技術まで紹介されている。

 

驚く仕組みで合わさった木材。バラしてみると、組み立てるのが、とても難しい。まるで「知恵の輪」のような状況である。それらが組まれたあとの建物を見ることがあっても、「木組み」された木材単体を目にすることはほとんどない。

 

もし訪れようと思った人のために伝えると、原則平日(火曜・水曜・木曜)のみ、開館している。けれど、平日は難しいという人、安心してください。そういった人のために、月に1度だけ土曜に開いている。その日は、公式サイトに載っている。

 

そしてあなたが、日本の伝統木造建築技術に、さらに興味を抱いた場合。「ミニ棟梁制度」と呼ばれる企画が行われているので、ぜひ挑戦してみては。そこでは、専門家から段階に応じた大工道具の使い方を学べる!

 

 

デート向き ★★☆☆☆

子ども向き ★★★☆☆

外国人向き ★☆☆☆☆

(5段階評価、★が多い方が向き)

 

 

 

 

木組み博物館

開館時間:10時から16時まで

 

休館日:月曜・金曜・土曜・日曜・年末年始(月に1度、土曜開館)

 

入館料:無料(支援金BOXあり)

 

電話番号:03-3209-0430

 

住所:東京都新宿区西早稲田2-3-26(ホールエイト3階)

副都心線「西早稲田駅」(2番出口)より徒歩10分

東西線「早稲田駅」(2,3b番出口)より徒歩4分

 

駐車場:なし

 

併設カフェ:なし

 

併設ショップ:あり

 

図書コーナー:あり(第2展示室)

 

サービス:エレベーターあり

 

公式サイト:https://www.kigumi.tokyo/

 

地図: