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8ra8ra3のJOURNEY

新宿区「漱石山房記念館」へ、施設内に再現された家が見所

 

『吾輩は猫である』『坊ちゃん』の作者である夏目漱石。1984年から2007年まで、1000円札の肖像画にもなった人物。

 

氏が晩年過ごした家は、現在の新宿区早稲田南町にあった。だが当時の面影を知ることができるものは、ほとんど残っていない。

 

漱石生誕150周年にあたる2017年、その跡地に記念館がオープンした。

 

本日の訪問先

漱石山房記念館

『漱石山房記念館』

 

漱石山房という名前からは想像できないほど、立派な建物になっている。

 

住んでいた家についてだけでなく、もちろん漱石自身についての紹介もされている。

 

建物そばには、夏目漱石の立派な銅像も置かれている。

 

漱石公園

 銅像の右側には入口があり、『漱石公園』となっている

 

漱石山房通り

目の前の通りは、『漱石山房通り』という名称。

 

地名にも刻まれる「漱石山房」とはいったいどんなものであったのか。実は、サロンのように人々が集う場になっていたのである。

 

 

展示について

館内の1階は、撮影OK。2階はNGになっている。ただ「公開目的の撮影は禁止」と書かれていた。そのため、以下写真はなく、文章でのご紹介となる。

 

まず1階、夏目漱石について。

 

記念館に入ってすぐ右側から受付の手前までに、既に展示が始まっている。スペースの都合上、しかたがないのか分からないが、この中だけなら無料だ。

 

さらに言えば、このエリアだけで、漱石がどういう人物であったのか分かる(笑)年表等もそろっており、生い立ちから晩年まで詳細に解説されている。

 

受付を通り、記念館1番の目玉である「漱石山房書斎」へ。漱石が住んでいた当時の書斎が、完全に再現されている。どのようにしてかというと、県立神奈川近代文学館の所蔵資料や、写真データを解析したのである。しかも書斎だけでなく、客間や回廊についても同様である。

 

写真から、実際の部屋の広さを割り出している。さらに棚の大きさや机の大きさといった細部まで当時のまま復元した。(実際の家は、空襲で焼失した)

 

もともと診療所であった建物を、漱石が借りて住んでいたもの。

 

先ほど復元といったが、書斎の前にある客間。ここの床だけは、違う。本来は畳がしかれていたが、現在は板張りになっている。来館者の利便性か、施設の都合上なのか、理由は分からず。

 

そこでは、毎週木曜日になると、「木曜会」と呼ばれるサロンが開催され、多くの文人が集った。漱石に会いたい人は多く、面会日を木曜の午後からと決めたのが、始まりといわれている。

 

こういったことから、「漱石山房」と呼ばれるようになった。

 

2階に上がると、夏目漱石の初版本や、漱石の言葉、企画展示などが開かれている。

 

 

猫の墓

漱石公園

施設隣の漱石公園にある「猫の墓」と呼ばれる墓標

 

夏目漱石のペットといえば、猫のイメージが強いのではないだろうか。実際には、猫以外にも、犬や文鳥など飼っていた。

 

『吾輩は猫である』のモデルとなった猫の13回忌にあたる1920年に建てられた。夏目家で飼われた全てのペットの供養塔になっている。形は、九重の塔。台座には、猫、犬、鳥の像が刻まれていた。

 

しかし、今では見る影がなく、ゴツゴツしている。なぜなら、空襲で焼損したものを1953年に再興したため。

 

漱石公園

公園内にある建物で、再興の様子をまとめた映像が見られる。詳しく知りたい人は、そちらへ。

 

 

まとめ

1907年から、亡くなる1916年までの9年間を過ごした「漱石山房」。その跡地にある、記念館。それは夏目漱石ファンにとって、感極まる展示になっている!

 

これまで述べてきたように復元された建物だけでなく、完全再現された書斎など。晩年の暮らしぶりを、十分に知ることができる。さらに、木曜日に訪れると、木曜会メンバーのような気分にも浸れる。これで、漱石の実物人形みたいなものがあれば完璧ではないだろうか。

 

以上からも分かるように、基本的に漱石ファン向けの記念館になっている。

 

けれど、お札になったこともある夏目漱石を知らない人や嫌いの人は、ほとんどいない。身近な人物であるため、誰でも楽しめる。

 

建物内あちこちに、猫のパネルが置かれているので、探してみるのも面白さの一つである。むしろ、その猫を目当てに訪れる人も多そうだ。カフェも併設され、図書コーナーも完備。そちらは、入館料なしで利用できる。

 

漱石の愛した猫のように、ふらりと立ち寄ってみても良い。

 

 

デート向き ★★★☆☆

こども向き ★★☆☆☆

外国人向き ★★☆☆☆

(5段階評価、★が多い方が向き)

 

 

新宿区立漱石山房記念館

開館時間:10時から18時まで

 

休館日:月曜(休日の場合、直後の休日でない日)、年末年始

 

入館料:大人300円、小人100円(特別展等の開催時は、内容によって変わる)

 

電話番号:03-3205-0209

 

住所:東京都新宿区早稲田南町7

メトロ東西線「早稲田駅」(1番出口)より徒歩10分

メトロ東西線「神楽坂駅」(2番出口)より徒歩15分

メトロ有楽町線「江戸川橋駅」より徒歩15分

都営大江戸線「牛込柳町駅」(東口)より徒歩15分

 

駐車場:なし

(身障者用駐車スペース1台分あり)

 

併設カフェ:あり(1階)

 

併設ショップ:あり、図録から漱石グッズまで様々なものが販売

 

図書コーナー:あり(地下1階)

 

写真撮影:個人で楽しむ分に、1階はOK、2階はNG

 

外国語対応:一部タイトル英語表記あり、無料の音声ガイド(英語、中国語、韓国語)

 

サービス:授乳室(1階)、多機能トイレ、車イス対応エレベーター、貸出用車イス、コインロッカー、無料の音声ガイド(日本語、英語、中国語、韓国語)

 

イベント:定期的に、講演会が開かれる

 

公式サイト:https://soseki-museum.jp/

 

地図: