おりがみ、 何かという説明は必要ない。それだけ多くの人に親しまれているもの。現代では、遊びのイメージがある。しかし、かつては礼儀作法として身につけるものであった。そして、今では「ORIGAMI」として世界共通語にもなっている。
初心者でも、鶴、手裏剣、風船など色々なものを作ることができる折り紙。上級者になると、くす玉、ドラゴン、ザリガニといった作品を生み出す。いったいどのようにして作られているのか、全く予想がつかない。
そういった芸術品を見ることができるミュージアムが、墨田区本所にある。
本日の訪問先
『東京おりがみミュージアム』
パット見たところ、オフィスビルのような雰囲気。ミュージアムは、この建物の中にある。ビル1階が、ミュージアム兼ショップになっている。2階には、講習室があり水曜日に有料の折り紙教室が開かれる。
展示について
建物入ってすぐ、折り紙でつくられた作品が展示されている。
かなり小ぶりな空間ながら、作品を眺めていると折り紙の世界の広さを感じることができる。
一つ一つよく見てみよう!
竜宮への旅
たくさんの亀と、一回り大きな亀、その上には、ウサギが乗っている。カメとウサギといえば、童話にもあるように、永遠の相棒である。
小さな亀のサイズは、なんと全長2㎝ほど!
パンダ、旅に出る
到着・温泉・観光・食事と、パンダの旅をイメージした作品。
余談だが、パンダといえば、和歌山県「白浜アドベンチャーワールド」である。しかし、関東圏?では、東京都台東区にある「上野動物園」になる。
鶴の盆栽
驚くべきことに、この花すべて折り鶴でできている。1辺13㎜の紙で折られた、1500羽から作られている。
枯れない盆栽、素敵なアイディアだ!
奥では、折り紙関連の書籍や、折り紙を販売されている。
まとめ
ミュージアムと表記があったので、「折り紙の歴史などの展示があるのか?」と当初は思った。ところが、実際は折り紙で作られた作品の展示がメインになっている。
雑学になるが、折り紙の歴史を説明すると、前述の通り、起源は礼儀作法であった。贈り物を紙で包む際に、美しく折り目をつけたことにあるとされている。室町時代には、包み方・折り方のルールが整えられて、武家の礼法の一つに制定された。
今日、多くの人に馴染みがある折り紙は、遊戯用に発展したもの。『秘傳千羽鶴折形』が出版された江戸時代後期には、一般の人にも普及していたとされている。
『秘傳千羽鶴折形』とは、1797年に出版された遊戯折り紙解説本。現存する、世界最古のものといわれている。49種類の連鶴(れんづる)の折り方が絵入りで、短歌を添えてられている。(連鶴とは、1枚の紙で複数の鶴をつくること)
このように、江戸時代から娯楽として親しまれた折り紙。その美しさは、今日でも伝わる。
ミュージアム内の作品自体は、目を見張るほど細かい作業により完成されている。そのため、感動すら覚える。それはもうアートだ!
もし、もっと折り紙作品を見たい人は、『世界の折り紙展』『おりがみカーニバル』といったおりがみイベントへ訪れてみては。定期的に開かれており、詳細は公式サイトにのっている。ぜひそちらへ!
デート向き ★★☆☆☆
子ども向き ★★★☆☆
外国人向き ★★★☆☆
(5段階評価、★が多い方が向き)
東京おりがみミュージアム 基本情報
開館時間:9時30分から17時30分まで
休館日:祝日(土日を除く)、年末年始
※祝日が日曜日の場合、翌月曜が休館
入館料:無料
電話番号:03-3625-1161
住所:東京都墨田区本所1-31-5
都営大江戸線「蔵前駅」より徒歩8分
都営浅草線「浅草駅」より徒歩9分
併設カフェ:なし
図書コーナー:なし
写真撮影:OK
WiFi:なし
外国語対応:展示に関して、英語表記はなし
公式サイト:https://www.origami-noa.jp/
地図: