文京区「おりがみ会館」へ、おりがみミュージアムとの違いは?

 

以前訪れた、墨田区の『東京おりがみミュージアム』。(その時の記事は、こちら

 

とは別に、文京区の湯島に『お茶の水おりがみ会館』という場所もある。この2ヶ所いったい何が違うのだろうと誰しも疑問を抱くだろう。

 

運営元や会社が異なると言ってしまえばすぐに終わってしまう。しかし、それでは一般の人には差異が伝わらない。

 

他にどのような相違があるのだろうか。肌で感じてみようというわけで、実際に行ってみた!

 

本日の訪問先

おりがみ会館

『おりがみ会館』

 

和紙や折り紙の魅力を知ることができる施設になっている。そのためお店以外にも、染め紙工房、教室、ギャラリーといった設備がある。 

 

1階:受付とエントランス

中2階:ギャラリー

2階:事務所

3階:ショップ

4階:工房と事務所

5階:教室

6階:教室

 

建物の外観を見ると、「おりがみミュージアム」と比べて立派なビルだ。正面には、季節を彩る折り紙作品が展示されている。

 

おりがみ会館

中に入ると、折り紙教室の講師がつくった作品がならぶ。

 

おりがみ会館

そして中2階へ行くと、ギャラリーになっている。国内外の折り紙作品が展示される。中2階へは階段しかないので、ご注意を!(他の階へ行く場合、エレベーター完備)

 

次は2階へと思うが、事務所のため立ち入り禁止。さらに上がって3階へ、ショップになっている。商品アイテム数は数千点ある。外国人が喜びそうな和柄の和紙が沢山。

 

またパンダ、出世兜、鯉のぼりなど難しいものを作ってみたいが敬遠していた人にとって朗報。ここでしか販売していない「折り紙キット」と呼ばれるセットがある。(一部には、英訳解説つき)誰にでも分かりやすく、制作しやすいようになっている。

 

ショップ内ではタイミングが良ければ、館長による折り紙の実演を見ることができる。話しながらあっという間に折り紙を仕上げる。それは名物といっても良いだろう。残念ながら時間は決まっておらず、時々いらっしゃるとのこと。

 

おりがみ会館

4階は、職人さんが実際に作業を行う工房。あまりの真剣さにドアの外側から眺めるにとどめておいた (笑)

 

5階と6階は教室になっている。

 

中2階と違い、他の階へはエレベーターが留まるようになっているのでご安心を!

 

以上、館内の様子である。

 

そして「おりがみ会館」の歴史をさらっと見てみよう!

 

「おりがみ会館」は、「ゆしまの小林」によって折り紙を広く世に伝えるため、1972年に開設された。

 

「ゆしまの小林」は、1858年の染め紙屋から始まり、明治の頃に世界で初めて折り紙を製品として製造販売した。今日でも染め紙業は行われており、4階の工房で見ることができる。

 

そういったことから、おりがみ会館の館長は「ゆしまの小林」4代目代表取締役の方である。(2019年現在)

 

 

まとめ

おりがみ会館

 

「おりがみ会館」と「東京おりがみミュージアム」(以下、おりがみ会館は「会館」、東京おりがみミュージアムは「ミュージアム」と省略)

 

両者を比べると、世界に愛される「ORIGAMI」について。「会館」は、師弟の関係。「ミュージアム」は、サークルの関係のような印象を抱いた。要するに、「会館」は、技術の向上を目的に習いに行く。「ミュージアム」は、仲間と和気あいあいといったイメージである。

 

また展示作品について「会館」は、講師のものが多い。「ミュージアム」は、展覧会で受賞した素人(ひょっとすると違うかも)の作品が展示されており、そちらの方に親近感が沸いた。

 

さらに、建物自体も「ミュージアム」の方が親しみやすい。

 

他にも「ミュージアム」は折り紙にのみ特化している。だが「会館」は折り紙だけでなく和紙もある。それゆえ外国人にはこちらが喜ばれるだろう。日本の伝統である和紙や和柄の紙は、日本人には馴染みがあっても、外国人にとっては珍しいものなので。

 

簡単にまとめると、「ミュージアム」は気さく・ 折り紙特化。「会館」は厳格な・和紙あり・染め工房ありといった違いがある。

 

このように、両者に特徴はあるが、根底にあるものは同じだ。日本の伝統文化であるORIGAMIをより多くの人に伝えたいという思い。ORIGAMI人口の増加に向けて、日本だけでなく世界へ活動は広がっている。

 

 

デート向き ★★☆☆☆

子ども向き ★★★☆☆

外国人向き ★★★★☆

(5段階評価、★が多い方が向き)

 

 

  

お茶の水おりがみ会館 基本情報

開館時間:9時30分から18時まで

(ギャラリーは、10時から17時30分まで)

 

休館日:日曜、祝日、夏季休暇、年末年始

 

入館料:無料

 

電話番号:03-3811-4025

 

住所:東京都文京区湯島1-7-14

JR各線「御茶ノ水駅」より徒歩7分

地下鉄丸ノ内線「御茶ノ水駅」(1番出口)より徒歩5分

地下鉄銀座線「末広町駅」(3出口)より徒歩7分

 

駐車場:なし

 

併設カフェ:なし

 

図書コーナー:なし

 

サービス:多機能トイレ(3階)、エレベーター

 

写真撮影:OK

 

外国語対応:一部英語表記あり

 

公式サイト:

https://www.origamikaikan.co.jp/

 

地図: